月が欠けていく

ああ、世界にはなんとたくさんの情報があふれていることか。もともと、無差別な大量の情報にさらされることは得意ではないので、テレビも見ないし、新聞や雑誌も、他に読むものがないとき以外は、読まない。 アンテナを開放していないときにいろんなものが自…

【海は、とても静かです】

今年になってから3回目、ここへ来るのは。 これでいいのか、良くないのか、わからないけれど。□わたしは思ったよりずっと熱しやすく冷めやすい人間なのかもしれない、とふと思う夜。 それでも全然かまわない、のだけれど。 続けることは価値のあることだけれ…

【まるで空気になったような】

自分の存在感が著しく薄いのを感じる。 ごく身近な人を除けば、誰もわたしに興味を持たないし、わたしの声など聞こえもしない。 たくさんの人の中にいると、まるで自分が空気になったようにすら感じる。 無能で、凡庸で、つまらない人間で。空気でいたほうが…

【気がつけば2007年ももう27日も過ぎていた】

ここに来るのは久しぶり。とりあえず生きていることを記録しておく。□雪が降りそうだから手袋を出そう、とか、稽古までに台詞しっかり覚えなきゃ、とか、睫毛を長くしてみたい、とか、新しく買ったハンドクリームは使い心地がいいな、とか、今日のお仕事も出…

【きれいになんて生きられない】

3ヶ月の放置は長いのか短いのか。 いろんなことがあった。わたしはまた少しだけ楽になって、そしてまた少しだけ苦しくなった。

【眠れない夜と、雨の日】

久しぶりに、眠れない夜だ。 遠く、近く、車や電車の音が断続的に聞こえる。虫の声すら聞こえない濃密な闇。蒸し暑いけれど、冷房の嫌いなわたしには、リモコンがどこにあるかもわからない。昔好きだったこと、いま好きなもの、欲しかったもの、欲しいもの。…

【未命】

わたしは結局「何者にもなれない」のだな、と痛感する今日この頃。 よくいえば「多才」、悪く言えば「器用貧乏」、そんな自分がわかっているから、最近ではもうあれこれと手を出すのはやめにした。仕事すら満足に出来ないわたしに、そんな余裕があるわけでも…

【生存確認】

生きている。 しばらく、日記を書く余裕もないほど忙しく、余裕もないほど調子が悪かった、という感じ。それでもやっぱり、ここはもう少し残しておこうかな、と思っている。何がどうだから、という説明は、うまくは出来ないけれど。そのほうがなんとなく、い…

【下へまいります】

急に調子ががたん、と落ちた。何がなんだかわからないくらいに、突然に。泥水の上をはいまわっているような感じ、すぐに疲れて息があがり、立てなくなってふにゃりと床に粘着する。 怖くて気持ち悪くてあまりにもリアルな夢を見ては、叫びを上げて目を醒まし…

【もういいかい、もういいよ】

いつまででも浸っていたいような甘美な思い出も、思い出すだけで吐き気がするような醜くつらい思い出も、何もかも全部、わたしの一部になっていく。 過去は少しずつ消化されて昇華されて、わたしは、「わたし」になっていく。時には、自分に都合のいいことだ…

【例に漏れず当直中】

久しぶりに、パソコンの中のファイルの整理をしてみた。買ってから3年近くになるけれど、いまのところ目立った不調はない。それでもやっぱりメモリはいっぱいいっぱいなのか、起動にやけに時間がかかったりする。そんなわけで。 ファイルをチェックしていた…

【影踏み】

今年になってからはじめての更新。 年末年始は当直バイトがひたすらたくさんあっただけで、実質あまり仕事はしていなかったけれど、先週あたりから仕事が急に増えはじめ、足りない頭を駆使して走り回る毎日。一度にたくさんのことを処理するのが苦手なので、…

【1ヶ月放置、そして年末】

時間が経つのがはやいな、なんて思い出したら、「トシ」をとった証拠なのだろうか。12月もあっというまに終わった。 いろいろあった1年だったな、と毎年思うのだけれど、何もなかった1年なんてそもそもあったためしがないのだから、当然か。来年はさらにいろ…

【行ったこともないはるか遠い国の夢を見る】

ロシアになんて行ったこともない。行きたいと強く思ったこともないし、どんな国なのかもいまひとつよくわからない。かつてはソ連であったこと、とても寒い季節があること、とくらいしか知らない。それなのに夢に現れたのはそれこそ夢みたいに美しい、ロシア…

【もしかしたら、やっぱり】

寒い時期が苦手なのか、それともいわゆる「忘年会シーズン」が苦手なのか、わからないけれど。11月も終わりに近づくころ、わたしはなんとなく調子を崩す。今年はまだ、それほどの落ち込みはないけれど、それも、自覚が出来て自分をセーブすることが出来てい…

【綻び】

わたしのまわりの、そのまわり、くらいのところが、少しだけ綻びはじめているのを見つけた。わたし自身にはほとんど影響もなく、わたしの生活環境にもまったく影響はないのだけれど、そういった小さな小さな綻びは、ちょっとずつ外壁から感染してきそうで、…

【明日、早起きしなくちゃいけない日に限って眠れない】

久しぶりにアルバイトのない週末。だらりと眠って、もうクリスマスの雰囲気が色濃い街をふらりと歩く。人がたくさんいるところはやっぱり苦手で、土日の街はかなり疲れたけれど、お店のお姉さんなんかと与太話をしてみるのも少し楽しい。 そういえば気になっ…

【てんやわんや】

それぞれひとつずつは大したことはないのだけれど、1日のうちにイベントが3つも4つもぎゅうぎゅうに詰まると、けっこう気持ちが焦る。□鬼子〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 新堂冬樹出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/04/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 2…

【風邪】

今夜はやけに救急車がたくさん通る。いまのわたしには公私ともにあまり縁がないけれど、それほど気分のいいものではない。 □ 吐き気がする、胃になにかが詰まっているように感じ、食欲もない。横になると胃酸が逆流してくる。窓を開けた部屋にいるのに暑くて…

【平穏】

嘔吐の波はどうやら去ったようだ。まだ、吐き気がすることは時々あるけれど。適当なものを適当に食べて、という普通のことが、戻ってきた。 □それにしてもダイエット食品とかダイエットグッズってものすごいマーケットなんだろうな、と思う。メールボックス…

【嘔吐】

この1週間で、実は数回(10回には達していない。)嘔吐した。純粋に吐き気がするときが半分、そうでないときが半分、くらいだろうか。自宅で数回、大学で数回、当直室で数回、といったところ。 お薬によるコントロールはそこそこよくて、気分の変調もあまり…

【無我夢中】

ピンク・バス (角川文庫)作者: 角田光代出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/06/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (57件) を見る子供を妊娠し浮かれているサエコの家に、夫の姉・実夏子が突然訪れて…。 支離滅裂な行動を繰り返す、夫…

【killing me softly】

六番目の小夜子 (新潮文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/01/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 65回この商品を含むブログ (396件) を見る津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり…

【終わらない夜】

久しぶりにゆっくり休もう、と思って、時間外の仕事をキャンセルして帰ってきたものの、なんだか何もやる気にならない。 そろそろ限界が近いくらいに散らかった部屋も片付けたいし、山積みになっている情報ソースも整理したいし、美味しいお菓子を食べながら…

【前景はわかりやすい嘘】

ここのところ、わりと調子がいい。寝つきも悪くないし、日中の気分の変動もないし、食欲もある。仕事も研究も休まずやっている。でもあまり無理をしすぎないようにセーブしていく余裕もある。 これ以上よくならなくてもいいから、せめて今の状態を維持してい…

【札付きの寂しがりや】

他人が暇そうに見えると機嫌が悪くなる人、とわたしの日記にはよく出てくるのだが、(いつも同じ人物をさしているわけではないのだけれど)やっぱり今日も、そんな態度を全面に押し出されていて、どっと疲れる。結局、自分の仕事が増えているわけでもないの…

【完璧になれない完璧主義者】

そうか、そういうことか。 日直+当直中、ベッドに寝転びながらふと考えた。わたしはきっと、役割を完璧に演じたくて、でも、そんなことは実力的にも時間的にも不可能で、それがきっととても悔しくて歯がゆくて、それなのに結局は「all or nothing」で放り出…

【ふるふる】

もう疲れちゃったよ、こんなことやめちゃおうよ、何もかも放り出して眠ってしまってもいい?何も考えたくないし何もしたくない、このままここでずっと眠り続けていたいんだ。ただそれだけなんだ。そんなことをわたしが言いだしたら、きっとそのまますべてが…

【眠くて眠くて】

昨日の朝から、久しぶりに押さえつけられるような眠気に襲われている。昨日の朝の外来も、お昼からの外来も、患者さんが途切れるたびにうとうとしてしまって。診察中は普通にやれている、のだけれど。当直も、患者さんが急変せずにすんだので、起こされるこ…

【効かない薬】

なんだかんだしているうちに、もう9月も半ばを過ぎてしまった。物理的に忙しかったり、知識の吸収に疲弊したり、日常でのいくつかのささいなしあわせな事柄とか、どうにでも時間は流れていってしまうものだ。 睡眠薬もだんだん効かなくなりつつあるけれど、…