【2週間】

わたしが外勤に行っている病院では、2週間に1回の外来診察を担当していることが多い。2週間、というのは、とても微妙な時間だ。
問診をして、検査をして、診断をある程度つけ、処方をする。「では、また2週間後に診せてくださいね」と言って、患者さんに帰っていただく。その繰り返し。
近頃、それがとても怖くなった。
もし、急性期の疾患なら、その病院にいる他科の先生に治療方針を申し送り、対処していただくことになる。もし、診断が間違っていたら?お薬の副作用が強くあらわれたら?患者さんが何かの理由で受診をしてくれなかったら?
慢性期の疾患なら、多少はそれより余裕を持てるけれど、それでもやっぱり、お薬の副作用が心配になり、急に増悪することが不安になり、である。
そこのところが病棟とは違う怖さだ、と思う。病棟でも毎日が戦いであり、ずっと患者さんのことを考えていて、それはそれで大変だった。けれど、この微妙なタイムラグのある外来は、それと少し違った負荷がかかってくる。あの検査をしておくべきだった、あのお薬を処方しておくべきだった…と思っても、後悔先に立たず。2週間をひやひやしながら過ごす日々もある。
そんなことを考えなくて済むように、なりたいと思う。