【ある日の出来事】

臨時の当直に遅刻した。というのも、実は、先方に指定された時間が間違っていたから、だった。
病院から前任の先生が電話をしてきて、そのことに気がついたのだ。
「時間は守ってくださいね」なんて冷たく言われて、でもそれってわたしのせいなんだろうか、いや、きちんと確認しなかったわたしが悪いのか、しかしながら当直の時間ってそうそう何回も聞き直すものなのだろうか。ひどく混乱しながら、そのまま当直先に駆けつけた。
「自分のところ(科、または医局)の先生ならいいですけど、他科の先生のときは困りますから」なんていわれたのをあとから思い出したのだけれど、それってどうなんだろう、と思ったりもした。少なくともわたしは、前任が誰であろうと、「○○先生だから今日は遅刻したっていいや」なんて思わないのだけれど。どうなのかな。
とにかくこの日のことは自分が悪かったと思っているので、こんなことをうだうだ考えても仕方がない。でもなんとなくすっきりしないのはどうしてだろう。