【下へまいります】

急に調子ががたん、と落ちた。何がなんだかわからないくらいに、突然に。泥水の上をはいまわっているような感じ、すぐに疲れて息があがり、立てなくなってふにゃりと床に粘着する。
怖くて気持ち悪くてあまりにもリアルな夢を見ては、叫びを上げて目を醒まし、起きている間も何か叫びだしたくなる。なんでもいいから、叫びだしたい。そして食欲がなくなり、吐かなければ、という切迫感もなく、気持ちが悪くなって自然に吐く。
わたしのいちばん調子の悪いパターンはこれかもしれない。そしてだんだん何もかもが面倒になってくるのだ。
仕事も少しお休みしてしまったけれど、こればっかりはどうしようもない。周囲に理解があることだけが救いだ。

ふらりふらり。それでも診察室でのわたしは毅然としていよう。いつもそうしているように。がんばらなくちゃ。こういうときは、ね。