【とある田舎町のかたすみで】

とある田舎町(つまりは実家)で、お昼まで寝ていた。

馬鹿の考え休むに似たり、とはよく言ったものである。
わたしは時間的に余裕があると、どうしても余計なことを考えてしまう傾向があるらしい。
少しくらい忙しいほうが性に合っているのだろうなぁ、と、裏日本の山の中でふと思う。

だからと言って、あまり忙しいと、余裕がなくなって、疲れてしまうのも確か。食事を摂る時間も、水分補給すらする余裕がない日が続いた週の木曜日や金曜日の夕方になると、こころが妙にささくれだっていることに気がつく。そんなときはたいていソラナックスがわたしの味方になってはくれるのだけれど。
そこまで忙しい日が何ヶ月も続いたらさすがに嫌にはなるだろうけれど(嫌になる前に、つぶれちゃうかな)、適度な忙しさは、いまのわたしには必要なものなのだろうな、と思う。

ソラナックス程度が効かなくなってきたら、ちょっと次の手を考えないといけなくなるかもしれないけれど。