【楽園にキスをこめて】

午前中は点滴当番で点滴に追われ、午後は外勤。本格的に大学で仕事をはじめたときにはもう19:30になっていた。
まぁ、研修医なんてそんなものでしょう、と半ば諦めつつ、みんなそうしてやってきたんだし、やってきてるんだから、と認めつつも、だからといって疲れが取れるわけでもなく。
能力や体力のある人はうらやましいなぁ、と思うが、努力しても、ある程度までしか追いつくことは出来ないだろう。人生は不公平に出来ている、というのは前提だから。
だから無理はしない、焦らない、そう決めたはずだった。でも、結局、ちょっとずつ、ちょっとずつ、無理をしているみたいだ。
わたしはわたし。わたしのペースで動くことが、結局はいちばんいいんだろうなぁ、とは思うのだけれど。ついつい急ぎ足になる悪い癖。