【未完成】

午前中に済ませる予定だった病棟業務は、珍しく計画通り午前中に終了。
午後からは論文書きとか調べものとかしようと思っているのだけれど、眠いし、だるいし、食欲はないし、であまりはかどらない。
1行でも進めばよしとしよう。しかし、今週末に内部締め切りのある抄録がまだ書けていないのは、かなりまずい気がする。

ふぅ、もう夕方。
抄録はどうにか仮完成。あとは指導医に提出するのみ。

病棟の仕事がいまのところ少し楽なので、こうしてパソコンを立ち上げる余裕もある。それだけでもしあわせだ。
一時は、朝から夕方までひたすら処置に明け暮れていた時期もあったっけ。
汗びっしょりになりながら1時間近くかかる入浴処置をしたりとか。それに比べたら、ここのところは少し楽だ。
でも、結局は、考えないといけないことがたくさんあるから、完全に「楽」とはいいきれないのだけれども。

1ヶ月ぶりのバレエのレッスン。グリッサード・アッサンブレもうまく出来ない。
でも、久しぶりに着たレオタードと久しぶりに履いたバレエシューズの感触がなんだかしあわせで、鏡に映るわたしは、いつもより少しだけのびのびとした笑顔をしているように見えた。
わたしより上手なひとは教室にたくさんいるが、楽しくなさそうに見える(それは、真剣だからというのとも少し違う。)綺麗なお姉さんより、にこにこ笑顔で踊る(それは、ふざけているというのとは違う。)少しぽっちゃりした、もうちょっと年齢のいったお姉さんのほうがかわいく見えるもの。

医局の近くの窓から見える夜景が思いのほか綺麗なので、ときどき見に行く。
大学病院がある以外に、特に何もない小さな町。ただ、人の住む証拠としてのあかりだけが、小さく集まっている。少し涼しくなった、夜の空気に、ゆらゆら揺れる色とりどりのあかり。
必ず、1日に最低でもひとつはいいことがあるものだ。


○今日、なによんだ?
増殖因子を利用した創傷治癒の現状とその展望―迅速な治療から質の向上を目指して―(小野一郎、第10回皮膚創傷治癒フォーラム)