【平日の飲み屋街】

彼氏ではない男の子と、飲みに(わたしはアルコールは飲まないが、彼は飲んでいた。)出かけた。こういうことは滅多にしない。本当は、もうひとり行く予定で、3人のはずだったのだけれど、その子が都合が悪くなり、まぁそれでも勢いで行っちゃおうか、と、ふたりで夜の街に。これって「デート」?「浮気?」いや、まさかね。でも念のため、彼には言わなかった。飲みに行くとは言ったが、誰と、とまでは。

女の子の扱いに慣れていたり(お勘定をわたしに決してもたせないとか、ドアを開けてくれるとか、奥の席になにげなく通してくれるとか、押し付けがましくない程度にリードをとってくれるとか。)する男の子とまぁいわゆる「デート」に近いことをするのははじめてだったので、なんだかちょっとどきどきする。
それはおそらく、まぁお互い「絶対合わない、大嫌い」と思っていたらふたりで飲みになんて行けないだろうから、それなりに話が合うとか、性格的・生理的に受け付けられるとか、そういうベースがあって、のことだからだとは思うけれど。
もし自分にいま現在お付き合いしている人がいなかったら、こういう感じで仲良くなっていくのもありなのかなぁ、なんてふと思ったりしていたのだが、現実的にはそういうわけにもいかず、別にその子に対してそれ以上の感情を持つこともなかったので、平和的解決、となったのだけれど。(おそらく向こうにも下心はないと思う。)
それでも、あぁ、なんかこういうのって楽だよねぇ、と思ったのだった。とりあえずその子も同業者で(しかもわたしよりお給料はいいはずで。)「あ、もう今日は全部僕のおごりでいいから」なんて言われちゃって、わたしはあまり何も考えなくてよくて。一番最初のとっかかりデートってもしかしてこんな感じなのかしら、なんて思ったりもして。
ちょっぴり思春期チックな妄想モード。

思ったこといろいろ。
①彼氏以外の子と出かけるのもたまには悪くないな。
②割り勘デートも楽しいけれど、たまにはおごってもらうのも悪くないな。(女の子だからおごられて当然、なんてことは思っていないけれど。)
③別にその子は、ただ飲みに行きたかっただけで、相手は誰でもよかったのかもしれないな、でも、まぁそれなりに楽しんでくれたみたいだな。
④でもわたしのこと、そんなに嫌いじゃないみたいだな。
⑤でもこういう場面を他人に見られたら明らかに誤解を受けるだろうな。
⑥意外とこの子、わたしと気が合うかもしれないな。
⑦それでもやっぱり好きなのは彼氏だけだな。
などなど。
ある意味、充実した夜ではあった。