【loss of appetite,loss of interest,loss of...】
仕事を休む。
目が醒めたのは夜、20:00。驚いたが、実はそれほどでもなかった。発信履歴を見ると、欠勤の連絡だけは入れたらしい。それだけでもまだましだ。
感覚が鬱寄りに傾くと、わたしは異常に眠ってしまったりする。もちろん、ここ数日、あるいは数週間の疲労がピークに達していたからかもしれない。でも、それだけではない気がしている。何もかもから逃げ出したいという密かな願望は、数時間だけこうして叶えられるのだ。
逃げ。そう、わたしは逃げている。あらゆるものから。痛いほど理解はしている、けれど。
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- 作者: スアド,Souad,松本百合子
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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シスヨルダンのある村。女性たちは「奴隷のように」不正に酷い仕打ちを受けて育つが、それは彼女たちにとって当然のことであった。たとえ、婚前交渉のために、生きながら火に焼かれたとしても。それは「名誉の殺人」なのだから。
ある組織によって、重度の熱傷から救い出された少女スアド。彼女は結婚前に恋をし、妊娠してしまったという理由で、家族から「不名誉」とされ、生きたままガソリンをかけられ火をつけられた。彼女の語る壮絶な出来事たちは、日本あるいはそれなりに男女平等な国に住むわたしたちには、とうてい想像も及ばないことだ。しかし、世界にはこんな地域もあるのだということは忘れてはいけないことだと思う。積極的に何が出来るかを考えることは難しいけれど。
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- 作者: 坂東真砂子
- 出版社/メーカー: 角川書店
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ブックオフの文庫50冊福袋に入っていたもの。ビデオが出ているのは知っていて、読みたいと思っていた作品。前半、怖いところは殆どなし。ストーリーも殆ど進まず、どこがホラーなのか不思議になる。後半、一気に恐怖爆発。前半の伏線、「ああ、なるほど」と納得する。あまりにも残酷なラスト。ただ、なんとなく、莎代里の文也に寄せていた想いが薄い感じがする。一緒に死の国に行きたいと思うほどの情念が感じられない気がする。(2001.10.8)
3年ぶり。おそらく映像化したらすごく綺麗になるだろう、と想像する。(ビデオはまだ観ていない。)3年前に読んだときより、比奈子寄りの感覚で読んでいる気がした。文也との恋愛のどきどき感、しかしそれは少年少女のそれではなく…というのがよくわかったから。(2004.12.12)