【罪と罰】

神様がもしいるのなら。いや、いなくてもいい。
助けてくれるのならば、誰でもいいから。どうかお願い。
あの人を連れて行かないで。これ以上遠くに行かせないで。
どうか、お願い。

睡眠不足も手伝って、珍しく仕事もうわのそら。午後は保健室のベッドで仮眠をとる。見るのは悪夢ばかり。保健室だというのに夜驚のような目覚めが数回。
夕方、病棟の鍵に付けていた水晶が落ちた。ペンダントのチェーンが切れた。不吉な兆候ばかりで泣きそうになる。
落ち着かなくて定時きっちりに病院を抜け出したものの、家に帰っても無気力で何も出来ない。不安ばかりを募らせ、鳴らない電話を眺めてはぼんやりと。

元気な(でも、完全に元気ではなさそうだった)声が携帯電話を通して聞こえてきた瞬間には、緊張が緩んで大泣きした。

ありがとう。よかった。

メアリーマグダレン。今日から予約開始の別珍ワンピースがものすごくかわいいので、買おうかどうかかなり悩んでいる。そうこうしているうちに、ローズミルクティー(黄味の入ったピンク色)は売り切れてしまった。いちばんかわいい色だったのだけれど、まぁ歳を考えるとチェリー(臙脂色)のほうが無難かな、とは思うけれど。
来月の友達の婚約披露パーティを理由に、「これは洋服として買うんじゃないのよ!交際費なのよ!」と自分に言い訳してもいいんじゃないか、と思ってみたり。
もうちょっと悩む予定。

さすがに、理由もなく「明日死んじゃうかもしれないんだし」なんて思って生き急ぐことは、もうやめた。今日のうちに死んでしまいたいと思うことも、いまはほとんどない。
けれど、現実的に「死んでしまうかもしれない」事態はここかしこに転がっていて、それはいつ自分を襲うかわからないのだ、と気がついた。それが現実として自分に降りかかってきたからだろう。「ノルウェイの森」の直子がいうところの「井戸」のようなものかもしれない、いやそれはもっと積極的な死の願望なのかもしれないけれど。
だから、もう迷うことはやめよう、と思う。
自分の選択は常にgood choiceであったと思えるように。
まぁでも、マイペースで。3日〜1週間くらいのオーダーでリズムを作っていけたらいいかな、と。1時間とか1日オーダーで完全燃焼していたら、きっとそのうちまたガス欠でエンストしてしまいそうだから。