【早朝覚醒】

いや、昨日はやく寝てしまったから朝はやく目が醒めるのは当然か。
22:00頃にちょっとだけうたたねをしよう、とお布団に入って、ドラッグフリーで6時間睡眠。おそらく眠りは浅いので疲れは溜まる一方だけれど、眠らないよりはましだろう。

カーテンを開けて部屋に朝陽を入れながら、何故か雪見だいふくを食べているわたし。
さぁ、今日も仕事だ。無給のサービス出勤だけれど。

午前中に仕事を終わらせ、午後は某嬢とデート。
夕方別れて、その後、さて買い物でもしようかな、と思ったけれど、なんだか物欲もわかない。いや、正確には、いま買える範囲のもので欲しいものがない、というべきか。(新しいパソコンを衝動買いするわけには、さすがにいくまい。)だからウインドウショッピングもせず家路についたのだけれど、でもなんとなく空虚な気持ち。もしかして、ぽん、と洋服でも買えば満足したのかしら、なんて思うけれど、それもなんだか違う気がする。
家に帰って、まだ19:00なのにちょっと疲れと眠気を感じつつ、でも、せっかくこんな時間に家にいるのだから何かしなくちゃもったいない、と思う。3月も半ばだし衣替えでもしようかな、と思うも、気持ちだけで疲れてしまって、何もせず。
あぁそういえば、ひとりでこんなにゆっくり自分の部屋で過ごすのは久しぶりだなぁ、と思う。こういう時間を「もったいない」と思う反面、これはこれでいいんじゃないか、とも思う。何かに急かされるような感覚がないわけではないけれど、「何もしない」ことだって大事な時間。
忙しい毎日に身をまかせているのは、もしかしたら、「寂しさ」をまぎらわせるためなのかもしれない、とふと気づく。

少女地獄 (角川文庫)

少女地獄 (角川文庫)

可憐なる美少女”姫草ユリ子”は、すべての患者、いな接触するすべての人間に好意を抱かせる、天才的な看護婦だった。その秘密は、彼女の病的な虚言癖にあった。一つのうウソを支えるために、もう一つの新しいウソをつく。無限に増殖されたウソの果ては、もう、虚構世界を完成させるための自殺しかない。そして、その遺言状もまた…。

夢か現実かわからない虚構の世界。「何んでも無い」に登場する、虚構に生きる天才看護婦・姫草ユリ子を地でいく感じ。夢か現実か、そんなことはどうでも良くなってしまう1冊。(2001.1.30)

ユリ子の嘘に最後まで振り回される登場人物たちが、少し可笑しいが気の毒。死ぬときまで嘘をつく、その病的な嘘つきぶりには舌を巻く。それでも物語としてはつじつまが合っているのがすごいと思わされる1編。その他の作品でも、少女たちは虚構に生きている。たとえ嘘でも、だましきれたらそれでいい。「少女地獄」は、「虚構に生きる少女による地獄」なのだろう。(2001.11.8)

女って怖い、と改めて思う。自分も含めて。病的な、あるいは病的でない虚言癖は実は誰にでもあるのではないか、と思わされてしまう。

泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)

泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)

第15回山本周五郎賞受賞作。いろんな形の愛を描く短編集。
過ぎ去っていく瞬間瞬間は、きっと野蛮で、でもきれい。

食べられた男 (講談社文庫)

食べられた男 (講談社文庫)

親友のS君が、とびきりの美女を射止めた。余りのねたましさに私は、これはよくないことの前兆ではないか、とすら考えた。そして一ヵ月、S君の言動に微妙な変化が起こりはじめた。
かなりハイスピードで読めた42編。「笑顔でギャンブルを」が印象的。ブラックだけでは済まない何かがあるような気がする。(2002.11.10)