【完璧になれない完璧主義者】

そうか、そういうことか。
日直+当直中、ベッドに寝転びながらふと考えた。

わたしはきっと、役割を完璧に演じたくて、でも、そんなことは実力的にも時間的にも不可能で、それがきっととても悔しくて歯がゆくて、それなのに結局は「all or nothing」で放り出してしまう、のである。そして、放り出してしまった自分を激しく責める。
学生であり、研究者のはしくれであり、医者であり、誰かにとっては恋人や友達であり、(一時期だけであっても)役者であり。その役割を演じ分けることが、きっとわたしには難しいだろう、そんなふうにあなたは思っていたんだろう、と思う。
わたしもそう思う。これ以上の演じ分けはおそらく不可能だ。
だけどそれでも、わたしはもうひとつ、あるいはふたつの「役割」を欲しがっている。いい加減欲張りはやめなくちゃ、と思うけれど、どうしても。