【うつらうつら】

NHKにようこそ! (角川文庫)作者: 滝本竜彦,安倍吉俊出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/05/22メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 246回この商品を含むブログ (396件) を見る 大学中退・無職・ひきこもりの「俺」。ある日、「俺」の家に宗教の勧誘にやっ…

【2週間】

わたしが外勤に行っている病院では、2週間に1回の外来診察を担当していることが多い。2週間、というのは、とても微妙な時間だ。 問診をして、検査をして、診断をある程度つけ、処方をする。「では、また2週間後に診せてくださいね」と言って、患者さんに帰っ…

【季節のあいだに】

今日から9月。はりきっていこう!とは思わないが、それなりに、何かをやり遂げることが出来たらいいな、と思っている。□ようやく、自分のやっている実験がどういうものなのか、がわかりかけてきた。□他人に、ものごとをわかりやすく説明をすることは、とても…

【いつかきっと会いにいくよ】

もう8月も終わりに近いのに、どうしてこんなに暑い夜が続くのだろう。 少なくとも、台風明けで湿気は持っていかれたようで、それだけが救いではある。□カロリー消費が格段に減ったせいか、最近ちょっぴり体重増加傾向。某ダイエット飲料なんかを買ってみたり…

【眠れない夜と雨の日には】

この2週間ほどは、わりと調子がよかった。夜も比較的よく眠れたし、朝もわりとすっきり起きられたし、仕事も適度にこなせたし。要求が低い、といわれればそれまでだけれど、人それぞれ出来ることと出来ないことは決まっているのだし、最低限のところがやれて…

【ルージュキャロット】

ここの当直室は何故か甘酸っぱいハーブの香りがする。24時間のかんづめも、あと7時間ちょっとで終わりだ。□舞台に立ちたい、と再び思いはじめたわたしは、やはりどこかに満たされないものを抱えているのだろうか。舞台を観ることの魅力と、舞台に立つことの…

【たよりがないのは】

元気な証拠、ってこれ、以前にも書いたような気がするけれど。最近のわたしは、元気なのかどうなのかよくわからない。新しいお薬は明らかにまだからだに馴染んでいなくて、毎日眠気とだるさを抱えつつ、読み書き仕事をしながらうつらうつら…としていることが…

寓話

おとぎ話のように毎日が過ぎていく。世界はこんなにも美しく、こんなにも醜い。 □お薬が変更になったためか、まったく眠れずに朝を迎えた。理由もなく流れる涙に、ただ困惑していたわたし。

【なくしものに慣れすぎたこの手が満ちるとき】

満たされている状態が必ずしもしあわせではない、ということは知っていた。 わたしは確かに飢えてはいないが、満たされているわけでもない。それでも「足りている」。 そんな毎日にふと恐怖を覚える瞬間がある。 満たされることは、ある意味、こわいことだ。

【青空に風を集めて】

聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)作者: ジェームズレッドフィールド,James Redfield,山川紘矢,山川亜希子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/06/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 61回この商品を含むブログ (68件) を見る南米ペルーの森林で…

【ねむれない夜には】

マイスリーを飲んでから2時間以上経つのに、眠れる兆しすらない。 明日は早いというのに、起きられるだろうか。もしかしたらそれまで眠ることなんて出来ないかもしれないけれど。君が眠れていることを祈りながら。

【便りがないのは】

元気な証拠、なのだろうか。しばらくここに文章を書いていなかったことに気がついたとき、自分が調子が良いのか悪いのかよくわかっていない、ということがわかった。 実験は一進一退だけれど、それはある意味当たり前のことだし、憂鬱になる要因はほとんどな…

【愛がすべてを変えてくれたら】

スローグッドバイ (集英社文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (214件) を見る「かわしたのは、優しいさよなら」この人の作品でははじめて読んだ、ラブストーリー、し…

【雨の日と木曜日は】

雨の日と木曜日は、両方ともわたしには鬼門だ。ふたつも重なった日には、なんだかわけもなく泣きたくなる。□いま、わたしを取り巻く状況は、わたしにとってはほぼベストに近い。ベストじゃないのは、わたしだけだ。

【めまい】

眩暈と頭痛と吐き気と全身倦怠感と手足の冷感と。 それでもわたしのかわりになる人はいないので(単にマンパワーの問題なのだけれど)、短時間に集中して仕事をし、それ以外の時間はなるべく休むことにした。午後から1件手術が入っている。成功させるために…

【5月も終わりに近づいて】

土日も仕事をすることが当たり前の生活をしていた、病棟時代。まぁ、土日をフルに働くことは少なかったけれども。それにしても、まだ実験テーマも手探り、実験手技も手探り、のわたし、土日に大学に行かなくてもいいなんて(いや、行ってもいいのだけれど、…

【祭りのあと】

なんだかいろんなことに自信をなくしている、今日この頃。 はじめたばかりの実験は、わたしにしてはうまくこなせているから、それだけでも自信を持つようにしたい、のだけれど。ひとつひとつやっていくしかない。□明日とか明後日とか来週とか来月とか来年と…

【さくらんぼ】

久しぶりにスーパーの食料品売り場に行ったら(日頃どんな生活をしているのかはあまり突っ込まないでほしいところ)さくらんぼやすいかがたくさん並んでいて、フルーツの香りにちょっとむせかえってしまい、ついついアメリカンチェリーを大量に購入。 ひとつ…

【さみしがりや】

今日の夢。ネズミの餌を作り、彼らに与えた端からどんどん食べられてしまった。 以前からこういうリアルな夢は多々見てきたけれど、ここ数ヶ月は本当に酷い。ほぼ毎日、眠っている間も仕事のことを考えているなんて。 がっつり眠れて、なおかつ切れのいい睡…

【傷つかずに生きていくのは】

今日の夢。 部屋の電話と携帯電話が鳴って、目が覚める。時計を見ると10:30。外来担当の看護婦さんの、怒りの電話だった…という話。 現実にいかにもありそうな夢で、朝から疲れきってしまった。 そして現実に目が覚めると、枕元には菓子パンの空き袋が転がっ…

【知らないとこに行きたいな】

結局わたしは孤独を好み、けれど孤独を憎んでいる。矛盾しているかもしれないけれど、それが本当。寂しくて寂しくてたまらなくて、こんな夜には、このまま消えてしまえたらどんなにいいだろう、なんて思ったりする。わたしは何のために生きているのだろう、…

【ちょっとした孤独】

ひとりで試薬を作っていると、思わず鼻歌なんかを歌ってしまうわりに、急にひどく寂しくなったりする。□今日の夢。わたしに子供が生まれたのだけれど(現実にはいない)、その子が生後数日で、全身に水疱が出来てきた。お医者さんに診てもらわなくちゃ…と焦…

【いつか灰になったこの私を両手に抱いて】

グリーンベンチ (角川文庫)作者: 柳美里出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る真夏の陽射しが突きささるテニスコートで久々に再会した母と娘。人生をやり直そうとするバイタリティ溢れる母と、秘密を抱…

【疲労】

特に何をしたわけでもないのに、疲労感が強い。病棟で走り回り、汗をかきながら患者さんの処置をしていた頃に比べたら、ほとんど動いていないも同然、の生活なのに。いや、だから疲れるのか。デスクワークばかりだと、却って疲れるときもあるし、慣れないこ…

【やぶ医者】

そうです、わたしはやぶ医者かもしれません。その症状をあるお薬によってある程度さっさと消退させることは出来ます。でも、その方法をあえて選択せず、「治りにくい原因は何か」を考えたくて、少しスローペースの治療を選んでしまうわたしは、きっとやぶ医…

【遅刻】

寝坊してしまった。久しぶりに。 ここのところ、就寝時のお薬は、ヒルナミン、ルジオミール、マイスリー。ヒルナミン、もうちょっと鎮静がかかるかと思っていたけれど、量が少なければそうでもないのね…なんて思っていたのだけれど、3日目あたりからどん、と…

【連休】

疲れた。 こんな日は、さっさとお風呂に入って、眠るにかぎる。 軽い吐き気と脱力感。そういえば、今朝は妙に筋肉痛があったけれど、昨日か一昨日、何かしたっけ?思い出せない。□近々、病棟から去ることになった。ようやく研究(のお手伝い)が出来るように…

【記憶喪失・その後】

現実と夢の境界線が、またもや曖昧になりつつある。昨夜、わたしはいったい何をしたのだろう?どれが本当でどれが夢?とりあえず仕事は淡々とこなしている。それだけが救いだ。 でも、作り笑顔のための筋肉が疲れ始めているのも確か。□自分がどんなに弱って…

【記憶喪失】

からだが重い。 自分の書いたものすら忘れてしまっているとは、相当疲れているのに違いない。最近睡眠薬もなしで寝てしまうことが多いので、薬の副作用、というわけでもないだろうから。□わたしは嘘つきだ。

【はじめて】

君は淡々と、悲しい過去を話してくれた。 電話の向こうで、いつもと同じ口調なのに、 気がついたら、 わたしはその言葉たちに、身を切られるように泣いていた。ちょっとした揺らぎの連続が、わたしたちをここまで導いた。 もしあの日、雨が降っていなかった…